神光寺は藤沢市川名にあります。
川名御霊神社の先をもう少し入った場所です。
周囲はあたらしい家もだいぶ建っていますが、南側は畑が広がり、西側は新林公園
の山になっていて、農村ののどかな風情を残しています。
藤沢市指定重要文化財(彫刻)
木造虚空菩薩立像
木造一木造り、彫眼。表面剥落、右腕・左
肘先・両手足欠如(本来は、右手に宝剣、
左手に宝珠を持っていたと推定される)。
像高一〇八、七㎝。
本像は、嘉永四年(一八五一年)に神光寺
に吸収合併された大勝寺・「新編相模国風
土記稿」に「大勝寺、川名金剛院と号す。」
本寺前(鎌倉手広青蓮寺)に同じ。本尊は
虚空蔵なり」とある虚空蔵菩薩と推定さ
れる。
風化が甚だしいが、古様の作風から製作
年代は平安時代中期頃と推定され、市内
屈指の古仏である。また立像の虚空蔵菩
薩像は全国的にも非常に希少な存在である。
平成一〇年二月一二日指定
藤沢市教育委員会
稲荷山影向院 大師石像 創建文政頃
相模国準四国八十八箇所七十四番川名村
御詠歌
いと深くかけし誓をたのみにて
川名のはしを わたるもろ人