碑の中でもひときわ輝いているのが「顕彰碑」です。
石井政次郎村長は清廉潔白、意思強固でしかも人格は円満で村民の信望も厚かった。
大正三年三月から昭和十六年二月五日、六十歳でなくなられるまでの間多年にわたり村長とし
て村の政を任されておりました。
当時、柏尾川が毎年氾濫して村岡耕地の大部分が浸水し、農作
物の被害は甚大であった。この点に意を注がれ、県関係者等の協力を得て自ら工事を請負い、
村民の協力によって改修され、今日の柏尾川の姿となりました。特に柏尾川の川底は岩盤が
多く、それを掘削する工事を宮前の石工、林 藤吉氏(現林石材産業(株)林一郎の祖父)
に依頼し、その大部分は奉仕で行われた。
又、小学校の増築、校庭の拡張をはじめ村役場の新築、村道の新設改修を行い、今日の村岡地
区の基礎をつくられたその功績多大なものがあります。その後、昭和十六年藤沢市と合併し、
戦後は企業誘致等により村岡の様相は大変革を遂げていますが、石井政治郎村長の当時の功績をしのび、後世にその偉業を語り伝えるべく碑又建てた次第です。
平成二十年三月吉日
村岡地区有志一同
記念碑寄贈者 林石材産業(株) 代表取締役 林 一郎