サイトアイコン 【湘南村岡不動産】

持ち家か賃貸か

誰もが一度は考えることだと思います。
インターネットで調べれば、色んな情報が出てきます。
当社にお越しいただくお客様からも、よくいただく質問です。
私がお伝えしているのは、次のような4つの視点です。

① 「損得勘定」
② 「資産価値」
③ 「終の棲家」
④ 「思い入れ」

 

① 「損得勘定」

まずは、「買うのが得か、借りるのが得か」です。
これは、ローンの支払期間の総支払額を比較すれば、簡単にわかります。
弥勒寺周辺で土地35坪建物28坪3LDKの新築分譲戸建を購入すると、約5500万円。
5500万円を金利0.5%、35年ローンを組むと、毎月の支払いは14.3万円足らずです。

同程度の物件を弥勒寺周辺で賃貸しようとすると月額20万円位が相場でしょうか。
(あくまで想定です。現実に募集している物件ではありません。念のため。)

実際にはこのほかに購入時に、仲介手数料やローン経費、登記費用、取得税などがかかります。
毎年固定資産税もかかり、将来的には外壁塗装やいろいろな修繕費、高齢になればバリアフリー対応なども、自費で行う必要があります。
それらを含め、ざっと購入時に価格の概ね10%程度、築10年を超えたらその後は10年間で10%程度の費用を見込んでおいたらどうでしょうかとお話ししています。
それでも月に均すと17.1万円程度です。
ローン完済後は、費用はぐっと下がります。
超低金利の今は、金銭的な損得だけでいえば、持ち家購入の方が間違いなく得だと言えます。
ただ、ローンが組めるかどうか、という問題はあります。
(ちなみに、私が自宅購入した時の金利は5.3%、今考えると恐ろしいです。)

持ち家の場合は、リスクもあります。
変動金利でローンを組み、将来金利が上がると返済額は増えますので、損得が逆転してしまうこともあり得ます。
転勤などの都合で、引越しが必要になってもローンは返済し続けなければなりません。
離婚の場合は、足かせになってしまうこともあります。(家族円満に越したことはありません。)
高齢になり、子どもたちが巣立った場合、ローンが残っているのにもう2階は使わない、ということもあります。
一方で、賃貸の場合は、ライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に住替えしていくことができます。
また、お勤め先の会社によっては、住宅手当があり、持ち家購入の金銭的メリットが少ない、というケースもあります。
(私自身、自宅購入当時は住宅手当が大幅に下がりました。転勤中は賃貸の住宅手当を会社からもらい、かつ自宅を貸し出していて、利益を得ることはできました。ただ、大事に育てていた庭のバラがほぼ全滅で、悲しい思いも・・・。)

 

② 「資産価値」

次に、「資産価値」ということについてお話しします。

持ち家の場合、将来必要に応じて「売る」という選択肢があります。
前述の弥勒寺周辺の分譲住宅の場合、将来も土地の価格が変わらなければ、3500万円程度で売れる可能性があります。
これが「資産価値」です。
エリア、周辺環境、道路と敷地の関係などによって、「資産価値」は変わります。
その物件に将来需要があれば、「資産価値」は高まります。
上手く見極めれば、買った時以上の値が付く、ということも時にはあります。
もちろん、子どもに「残す」という選択も出来ます。

一方で、持ち家の場合、「住替える」ことが簡単ではなくなります。
部屋数が足りなくなったり、逆に余ったり、ということも出てきます。
また、選択を誤ると「負動産」になってしまうこともあります。
再建築不可や、ハザードマップにかかる場所、人が少なく需要が減っている場所など、売却が難しく、維持費、固定資産税だけがかかっていく、というリスクもあります。

賃貸の場合は、住んでいる期間分だけ家賃の支払いをします。
家族の成長や、生活圏に合わせて住みかえることで、サイズを変えたり、場所を移動したりすることが簡単にできます。
住宅コストを、状況に応じてある程度コントロールすることも可能です。

 

➂「終の棲家」

持ち家の方の場合、高齢になり身体的に日常生活に不自由が出てきたら、バリアフリーのリフォームをする、ということが出来ます。
また、「資産価値」でもお話ししたように、売却して老後資金にすることも可能です。

賃貸住宅にお住いの方の場合は、リフォームはなかなか難しいですし、何より、賃貸住宅の老朽化による取壊しで退去せざるを得ない、という可能性も少なくありません。
社宅住まいの方も、いずれ退去しなければならない時が来ます。

地元の不動産会社ですので、そのようなお客様からよくご相談をいただきます。
その際にいつも思うのは、「終の棲家」をどうするか、ということを早いうち(出来ればまだ現役世代のうち)に考えておくことが大切だ、ということです。

都市部では、高齢になればなるほど賃貸住宅は見つかりにくくなります。
購入するにしても、住宅ローンを組むのが難しくなります。

「子どもが独立する」「勤めを引退する」など生活のサイズが変わるタイミングで、今の家に住み続けるのか、それとも新たな生活のサイズに合わせた家に住み替えるか、それを購入するか、賃貸するか、何年後に住み替えるかを、検討してみることは大切なことだと思います。

これからは、リタイア後に住宅コスト・生活コストの安い地域への移住、というのも現実的な選択肢になると思います。
でも生活を楽しむためには、移住も早いに越したことはないかもしれません。

 

④「思い入れ」

最後に、「思い入れ」という視点です。
「いつかは持ち家」「狭いながらも楽しい我が家」というのが、私の世代を含め、一定の価値観でした。
今でも、「所有したい」という気持ちを持つ人は、たくさんいると思います。
賃貸だと出来ないこと、模様替えをしたり、ペットを飼ったり、ガーデニングをしたりということが、気兼ねなく自分の判断ですることが出来ます。(もちろんご近所への配慮は必要です。)
「住めば都」といいますが、それは、やはり賃貸よりも所有のほうが強いように思います。(私個人の感想です。)

一方で、ライフスタイルの多様化で、住まいにそこまで重きを持たず、その時その時にあった生活を楽しむ、という方も増えています。

住宅ではなく、レジャーや趣味、いろいろな場所での体験などに「思い入れ」を持つ、という選択も、もちろんありだと思います。

「家を持つのが当たり前」という時代ではなくなりました。
損得(単純な金銭総額)だけではなく、自分の「思い入れ」が何にあるのか、ということを見つめ直すことも大切なことではないか、と思います。

 


ここまで、4つの視点でお話ししました。
持ち家と賃貸のそれぞれのメリット、デメリットを大まかにまとめてみました。

【持ち家のメリット】

・長期の住宅コストは、賃貸より低い
・老後も安心して住める
・年齢・ライフスタイルに合わせてリフォームが可能
・いざという時に売却できる

【持ち家のデメリット】

・転勤や家族構成の変化などへの対応が難しい
・完済まで住宅ローンの支払いがある
・購入時の費用、修繕費など一時的に大きな資金が必要になることがある
・将来売却する際、予定金額で売れないこともある

【賃貸のメリット】

・転勤や家族構成の変化、趣味などに合わせて住み替えが容易
・収入が減った時に、安い賃貸に住み替えが可能
・修繕費などで大きな費用が出ることはない

【賃貸のデメリット】

・住み続ける限り、家賃を払い続けなければならない
・不便でもリフォームは簡単ではない
・退去せざるを得ないリスクがある
・高齢になると新たな賃貸住宅を見つけるのが困難になる

 

 

私は若い時に、いずれ家を持つなら家賃を払うのがもったいないので早く買おう、と思って20代のうちに購入しました。
若いうちは都会で、子育ては郊外、老後は田舎に戻る、という考えの方もいると思います。
また、ローンに縛られるより、自由にいろいろなところに住みたい、というのももちろんありです。

で、結局のところどちらが良いのか、というのは、「その人次第」というのが、私の結論です。

 

それぞれの方にあった考え方があると思います。

当社は、訪問や電話などのしつこい営業は一切いたしません。
思い立ったら、まずは当社にお気軽にご相談ください。

 

 


物件選び、住宅ローン、各種手続きもサポートさせていただきます。

 

モバイルバージョンを終了